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05/14/2021

No.0468 免疫染色による特定タンパク質の材料への付着状態解析

生体試料で用いられる免疫染色法は、特定タンパク質を高感度に検出できる。ここでは、中空糸膜に付着したフィブリノーゲンの付着部位を可視化した分析例を示す。同手法は、水処理やライフサイエンス関連の材料開発に有用な情報が得られる。

試料作製方法免疫染色の原理
中空糸膜回路にフィブリノーゲンを循環しタンパク質付着モデルを
作製した。

 
○ 特徴  ・ 高感度な標識体のため微量成分の検出に有用。
      ・ 蛍光法では多重染色も可能。
      ・ スループット性が高いため、多数の断面を観察可能。
  循環液の流れ

  中空糸膜の回路構成
 
 
 
循環液
・ 生理食塩水(Negative control)
・ ウシフィブリノーゲン 3 mg/mL

試料横断面より観察

免疫染色による付着部位の蛍光観察

当社の材料の免疫染色での強み
蛍光の検出上問題となる、非特異的シグナル(試料の自家蛍光、付着物の非特異的検出)を抑えるノウハウがある。
                                  解析
部位によって付着量にばらつきはあるが、内表面から 2~3 μm程度の幅で分布。

                                          面内・試料間の蛍光強度比や、分布面積等も解析可能。



● 目詰まりや付着メカニズム解明において有効。

● 分析方法に適した各種材料の断面切片作製を可能。
● 医療分野、環境分野のバイオマテリアルの豊富な分析経験をもとに、材料に合った分析方法を提案します。


カテゴリー

ライフサイエンス

分類

高分子材料, 医療機器・医療材料, タンパク質