07/19/2016
No.0307 蛍光収量 in situ XAFSを用いた微量金属元素のその場状態評価
蛍光収量型 in situ XAFS分析が可能になり、材料中に含まれる微量金属元素の化学状態分析を実施できる。自動車排ガス触媒の担持貴金属の高温・ガス流通下における白金の価数変化など、多くの系に適用できる。
蛍光収量in situ XAFS
蛍光収量型in situ XAFSの原理
透過型XAFS | 蛍光収量型XAFS |
•約1 wt%以上で評価可能
•解析が容易 | •高感度
•微量元素の評価が可能 |
蛍光収量型in situ実験により、高温, ガス流通下における固体試料中の微量元素の化学状態評価が可能
|
|
蛍光収量法は透過法と比較し、微量元素を感度良く評価可能 |
|
微量貴金属元素の価数変化
試料 :Pt + Pd / CeO2-ZrO2
(Pt量:0.25wt%)
作製方法 :含浸法
熱処理条件:大気中500℃×5hr
測定条件 : Pt L3端XAFS (XANES)
温度 :室温~600℃
ガス組成 :CO 1 %+O2 0.5 %またはCO 1 %
(いずれもN2バランス) | |
|
Pt L3端XANES ガス組成依存性 Pt L3端XANES 温度依存性 |
|
微量のPtを含む触媒試料に対し、CO+O2(燃焼条件)流通下で昇温を行った結果、200℃程度でPtの還元(4価→2価)が認められた。本結果は、低温での燃焼発現と関連があると考えられる。また、CO流通では、CO+O2流通に比べてPt価数が0価程度まで低下した。本結果は、以下のようなサイクルでの燃焼反応を示唆するものと考えられる。 |
|
|
|
|
|
分析機能と原理
カテゴリー
自動車, 環境, 材料・素材
分類
排ガス・排ガス触媒