01/14/2021
No.0441 熱硬化性接着剤の組成分析
熱硬化性接着剤においてはその特性を知る上で、エポキシや硬化剤等の組成を把握することは重要である。しかし、複雑な混合物であるため組成の把握は容易ではなく、高度な分析技術を要する。当社に蓄積されたノウハウをもとに種々の分析を組合せることで、組成を詳細に調べることができる。
分析フロー
GPC分取
GPC分取結果(クロマトグラム)
分子サイズの違いで、構成成分を分離、回収することができる。
エポキシオリゴマーの構造解析
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H NMRスペクトル MALDI-MS(Spiral TOF)測定結果(マススペクトル)
オリゴマーについては、
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H NMR 、MALDI-MS等を詳細に解析することにより、その化学構造がわかる。
硬化促進剤の同定
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H NMRスペクトル
硬化促進剤を分離し、同定できる。 3-(3, 4-ジクロロフェニル-1, 1-ジメチルウレア)(DCMU)と推定。
硬化剤の同定
IRスペクトル
硬化剤を分離し、同定できる。 ジシアンジアミド(DICY)と推定。
分析機能と原理
【構造解析】固体核磁気共鳴法(Solid-State Nuclear Magnetic Resonance:NMR)
【材料物性】ゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography:GPC)
【有機分析】MALDI-MS分析(Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization-Mass Spectrometry:MALDI-MS)
カテゴリー
IT機器, 材料・素材, ライフサイエンス
分類
高分子材料, 有機材料・化成品
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