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10/02/2014

No.0153 STEM-EELSを用いたTi触媒/CNT(Carbon Nanotube)界面の結合状態

STEM(Scanning Transmission Electron Microscopy)に付属した電子線エネルギー損失分光法(EELS;Electron Energy Loss Spectroscopy)は、nmスケールの空間分解能で元素分析等が可能な強力な手法である。最近、測定条件の工夫等により、nmオーダーでの結合状態分析までが可能となった。

Point 1 (CNT/Ti界面)においては、TiCのスペクトル形状が確認できる。

Ti触媒/CNT(Carbon Nanotube)界面の結合状態

試料提供 (株)富士通研究所 ナノエレクトロニクス研究センター

Ti-L吸収端近傍EELSスペクトル

Ti-L吸収端近傍EELSスペクトル

リファレンススペクトル

リファレンススペクトル



CNT/Ti触媒界面において、Ti-Cの結合が存在する。

TEM-EELSよりも空間分解能が高いSTEM-EELSスペクトルから、従来の組成分析以上の情報が得られるようになった。
スペクトル形状を解析することで、組成分析の補助的な役割ができるだけでなく、詳細な結合状態分析まで実施可能である。


分析機能と原理


カテゴリー

材料・素材

分類

ナノ材料