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10/01/2014

No.0144 燃焼イオンクロマトグラフィーによるポリマー中の微量ハロゲン、硫黄の分析

ポリマー中には種々の元素からなる添加剤が使用される。例えば難燃剤として臭素系化合物が使用される場合があるが、RoHS指令により使用が規制されている。これらの化合物が含まれない証明として、臭素元素に着目したスクリーニング分析が必要となる。このような有機材料中の特定のハロゲンや硫黄の微量定量は石英管燃焼-イオンクロマトグラフィー法で可能である。

イオンクロマトグラフィー法

試料は、酸素を含む気流下で燃焼され、発生したガスが吸収液中に捕集される。捕集されて生成したハロゲンイオン、硫酸イオンはイオンクロマトグラフィーで個別に分離して、極微量まで定量出来る。定量結果から、試料中に含まれるハロゲン、硫黄濃度を算出できる。

測定例

実際の試料の測定例を示した。このように元素毎に定量可能であり、定量下限はハロゲン、硫黄とも試料中数μg/gである。上記に示した添加剤の定量以外にも、少量混合したポリマーの定量や、ポリマー末端官能基の定量にも適用することができる。

分析機能と原理


カテゴリー

環境

分類

環境規制物質