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11/19/2021

No.0537 タンパク質の分解物・切断体のN末端及びC末端の配列決定

タンパク質の研究において、タンパク質から生じる分解物や切断体について、どのような機構で分解あるいは切断されたか明らかにするご要望が増加しています。当社では、N末端やC末端の情報を決定し、分解物や切断体が全長配列のどの部分を含むか分析する手法を新たに提案します。 

♦ 分析の流れ:主成分と分解物の混合物から、分解物のN末端及びC末端を確認する場合
Step 1:分析に必要な情報をご提供頂きます。
           アミノ酸配列情報                    C末端のおよその位置情報
Step 2:必要な場合は、LC/MSによる分子量測定を実施します。
Step 3:SDS-PAGE(又はLC)により主成分と分解物を分離し、N末端及びC末端を分析します。
 
 
  任意のバンドから、N末端及びC末端アミノ酸配列分析を実施します。

♦ N末端アミノ酸配列分析
エドマン分解によって、N末端アミノ酸を一つ一つ分解し、配列を決定します。
♦ LC/MSによる分子量測定

インタクト質量分析によって、正確なタンパク質の分子量を算出します。
♦ C末端配列分析

重酸素水(18O水)中でタンパク質を消化(加水分解)します。C末端以外の内部ペプチドは18Oが導入されますが、C末端ペプチドは18Oが導入されません。この原理及びOrbitrap型超高性能質量分析計を利用し、他社技術に比べてより確実かつ高感度にC末端位置を特定できます。

カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬, バイオ

分類

医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬, 診断薬・検査機器・バイオセンサ, 創薬研究支援, 構造決定・特性解析, バイオ医薬品, タンパク質, 抗体