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02/28/2024

No.0691 分子動力学シミュレーションによる界面の親和性・接着性解析

親和性・接着性の解析では、表面の化学構造など様々な因子を考慮する必要があります。分子動力学シミュレーションでは、物質間の親和性・接着性の推定が可能です。また、接触角やX線光電子分光(XPS)などの分析手法と組み合わせることで、接着界面について分子レベルで考察することができます。

P02566.pdf
接着仕事WAのシミュレーションと実験での算出について
接着仕事:親和性・接着性を測る指標の1つ。
 

適用例①:物質間の親和性・接着性の予測ができます

MDシミュレーションでPETと各溶媒の接着仕事を計算したところ、実験で見られた溶媒間での接着仕事の差を再現。
⇒ MDシミュレーションでは接着性を精度良く予測可能

適用例②:接着界面について分子レベルでの詳細な解析が可能です

PET-溶媒(ホルムアミド)間の接着仕事へのプラズマ処理(極性官能基の付加)の影響を解析。
⇒ 付加された官能基の各原子と溶媒との相互作用を定量化
   

カテゴリー

材料・素材

分類

高分子材料