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01/24/2022

No.0576 液体の屈折率測定

分光エリプソメトリーは、反射光の偏光状態変化から試料の光学定数・膜厚が評価可能である。

通常は薄膜やフィルムなどの個体に適応することが多いが、液体の評価にも適応可能である。


P01873.pdf
透明液体の屈折率測定
 ○ 異なる透明液体3種:食用油・水・2-プロパノールを測定した。
 ○ 屈折率は、「 食用油 >  2-プロパノール > 水 」の順で高いことが分かった。
 ○ 試料の粘度にかかわらず、液体の屈折率が評価可能である。

紫外線吸収剤の濃度による光学定数の変化

2-プロパノール(オレンジ)に紫外線吸収剤を3段階(少:赤、中:青、多:緑)に分けて溶かし、光学定数を求めた。

 
 ○ 透明な2-プロパノールに紫外線吸収剤を溶かすと消衰係数にピークがみられる。
   また、その量が増えるにしたがって、消衰係数が高くなり、屈折率も高くなっていく。
 ○ 紫外線吸収剤添加のような吸収のある液体も光学定数(屈折率・消衰係数)の評価が可能である。

カテゴリー

材料・素材

分類

電子・機能性材料