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10/01/2014

No.0140 GFRP中硬化樹脂の硬化挙動解析

FRP(Fiber Reinforced Plastics)とは 、繊維で補強することにより強化されたプラスチックのことである。軽量・強度・耐候性・形状設計の自由度などの優れた特性から宇宙・航空産業をはじめさまざまな分野で用いられている。ここでは、エポキシ樹脂を含浸させたガラスクロスによるGFRPの硬化挙動を、FT-IR(ATR法)により解析した例を示す。

GFRP中硬化樹脂の硬化挙動解析

FT-IR-ATR法による深さ方向解析

FT-IR-ATR法による深さ方向解析

室温硬化20hr後のFRPを表面から中央部まで研磨し、ATR法により研磨面を測定した結果である。表面と内部でエポキシ環の残存率に差があることが示された。主剤由来のカルボニル(C=O)基の状態も深さ方向で異なっている。硬化剤の芳香環も同様の分布を示すデータが得られており、主剤、硬化剤とガラスクロスとの相互作用が示唆された。

分析機能と原理


カテゴリー

自動車, 材料・素材

分類

複合材料