10/06/2014
No.0192 ECL(Electrochemiluminescence)法による抗薬物抗体(Anti-drug antibody, ADA)の測定
Mimic薬物としてマウス抗ヒトCRP抗体、Mimic抗薬物抗体としてヤギ抗マウスIgGを用い、ブリッジング法で抗薬物抗体の測定系を作製しました。その上で、マトリックスの影響、定量下限、定量範囲、遊離薬物の妨害の軽減、真度及び精度を検証しました。
マトリックスの影響
ECL法は、マトリックス(血漿)の影響を受けませんでした。
定量下限及び定量範囲
ECL法は、ELISAよりも高感度で広い定量範囲を示しました。
真度及び精度
ECL法は、Chromatographic assayに匹敵する真度(88.3~105.1%)、精度(6.2%以下)を示しました。
遊離薬物による妨害の軽減
遊離薬物存在下では抗薬物抗体の検出は妨害されますが、酸処理による薬物・抗薬物抗体の解離とその後の中和により、妨害を軽減できました。
カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬
分類
薬物動態