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02/15/2023

No.0648 樹脂中異物分析へのアプローチ -顕微FT-IR, DI-MS, SEM-EDX, 顕微ラマン-

当社では異物分析について実績が豊富であり、サンプリングから測定までご要望に応じた各種対応が可能である。マイクロサンプリングおよび複数の測定手法を駆使することにより、樹脂中の様々な異物を同定することができる。

P01450.pdf
異物分析に用いる主な手法

< 試料サイズと適用手法との関係 >            

分析事例1:劣化物


 
UV硬化アクリル樹脂フィルムにおいて、褐色異物による外観不良が確認された。
異物のマイクロサンプリングを行い、顕微FT-IRおよびDI-MS測定により異物の定性を行った。
 ⇒ 異物はフィルムと同様のアクリル樹脂であり、フィルム自体の構造変化が外観不良の原因と推定。
   未硬化成分の減少などから、硬化反応が過度に進行したと推定。

分析事例2:微小異物

数 μmφ以下の試料については、DI-MSや顕微FT-IRでのスペクトルの取得が困難である。
より微小な試料の測定が可能な顕微ラマンで、2 μmφ程度の異物の測定および定性を行った。
 ⇒ 成型品内部の微小な異物であっても、空間分解能の高い顕微ラマン測定により定性が可能。

カテゴリー

自動車, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品, 加熱発生ガス, 複合材料, 実装・パッケージング, 医療機器・医療材料