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11/18/2021

No.0536 TXRF(全反射蛍光X線分析)の応用例

SiCエピウェハ(3-inchφ)Si面の汚染分析

半導体ウェハに悪影響を与える金属汚染元素をTXRF分析により検出した。製造工程(洗浄など)において表面に付着した金属汚染の分析に有効であり、非破壊での測定が可能である。
              W線源のスペクトル                      Ag線源のスペクトル
  W線源で測定したスペクトルからFe, Cl, Sを検出した。
  Ag線源で測定したスペクトルからは、Br (1.6E10 atoms/cm2)を検出した。

(単位:E10 atoms/cm2)       

Sweeping-TXRFの分析例 -ウェハ表面汚染の全面マッピング-

Sweeping-TXRFとは
 ・ウェハ全面を高速で分析し、詳細なマッピングデータから汚染位置と元素を分析することが可能
 ・比較的高濃度(≧E11 atoms/cm2)の汚染をターゲットとする
 ・プロセス汚染のルーチンモニタリング、トラブルシューティング、製造装置/検査装置立上げ時の汚染チェック等に有用
 
  試料  :6インチ Siウェハ Cuを強制汚染させたウェハ
  Cu濃度:1-6E12 atoms/cm2)
       Wafer #1 全面汚染
       Wafer #2  スポット汚染
 
       
 
    黄色のスポット:Cuで強制汚染させた場所
    * スポット径:10 ㎜φ

        Wafer #1 全面汚染

      Wafer #2  スポット汚染
  マッピングの結果から汚染状況の違いも確認され、また 2E10 atoms/cm2 の検出下限でCuを検出することができた。

カテゴリー

自動車, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装

分類

電子・機能性材料, LSI・IC・メモリ, パワーデバイス・ディスクリートデバイス, 化合物半導体・オプトデバイス, MEMS・センサ・TSV, イオン注入