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09/26/2014

No.0081 PEFC 触媒層および電解質膜の形態観察

PEFCのMEA(膜/電極複合体)の形態を確認することで、発電試験後の劣化による形態的な変化を捉えることができる。ここではOCV試験後の触媒層の変化や、触媒粒子の粗大化、および電解質膜に溶解再析出した白金の存在をTEMで観察した事例を紹介する。また、高分解能SEMでは、導電性コーティング膜を付与せず、かつ低加速電圧で観察することで、触媒層における白金粒子本来の担持状態が確認可能である。

アノード触媒および電解質膜との界面の観察

試験により、触媒層と電解質膜の界面において触媒粒子が粗大化した。
試験後にはアノード触媒の粒子径が増加した。

アノード触媒および電解質膜との界面の観察

アノード触媒および電解質膜との界面の観察

試験前は、カーボンに担持されている白金粒子径が小さく、白金の担持状態も均一である。

試験前

TEM観察と同様、試験後では白金粒子の粗大化が認められる。
白金の溶解・再析出によって、試験後では白金の担持状態に偏りが出ている。

試験後

いずれの写真も二次電子像に反射電子像を加え、白金粒子を強調したイメージである。


分析機能と原理


カテゴリー

自動車, 電池

分類

燃料電池