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02/18/2016

No.0287 工業製品中の生物由来異物の分析

工業製品や生産ラインなどでトラブルを起こす原因の一つとして様々な異物の混入があげられる。トラブルの原因解明において、混入した異物がどのような成分であるか特定することは非常に重要ある。ここでは、異物の中でも蛋白質、多糖、脂肪、皮膚、毛などの生物由の微量な混入物について、HPLC、MS、GC、アミノ酸分析計、プロテインシーケンサーなどを用いて解析する方法について紹介する。

異物分析の進め方

異物分析の進め方

●蛋白質分析

アミノ酸分析、電気泳動、質量分析、アミノ酸配列分析などによる解析

蛋白質分析

各試料を酸加水分解後,アミノ酸分析法で分析

蛋白質同定

異物中の蛋白質混合物を電気泳動で分離し、アミノ酸配列分析又は酵素消化後、質量分析により、蛋白質を同定

●糖分析

糖組成分析、比色定量など

糖組成分析等

各試料を酸加水分解後、HPLC法で糖組成分析

●脂質分析

脂肪酸分析、TLC分析など

脂質分析

各種脂質をメタノリシスし、GC法で脂肪酸組成を分析    TLCによる各種脂質の分離分析


カテゴリー

ライフサイエンス , バイオ

分類

脂質