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06/21/2022

No.0611 生体組織内の特定タンパク質の可視化 ー質量イメージングへの免疫染色の適用ー

免疫染色を高空間分解能質量イメージング(NanoSIMS)に応用することで、一般的な蛍光イメージングに比べて、より高い感度・選択性・空間分解能で目的とするタンパク質の分布の可視化が可能である。新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の受容体を可視化した事例を紹介する。

P02394.pdf
免疫染色のNanoSIMSへの応用
NanoSIMS用のハロゲン元素()と蛍光観察用の蛍光プローブ()で二重標識した抗体を作成
                                          【 免疫染色 模式図 】

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)受容体の発現分布の可視化

マウス肺組織表面に分布するSARS-CoV-2受容体(Angiotensin Ⅱ: ACE2)のイメージングを実施した。
NanoSIMS像より気管支上皮細胞や肺胞上皮細胞の表面にACE2が発現している様子が明瞭である(蛍光像では不明瞭)。
            蛍光顕微鏡像                  NanoSIMS
 蛍光顕微鏡像                  NanoSIMS

カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬, バイオ

分類

高分子材料, 医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬, 診断薬・検査機器・バイオセンサ, 創薬研究支援, バイオ医薬品, 薬物動態, タンパク質, 抗体, 低分子(天然物、生理活性物質)