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10/06/2014

No.0187 分析法バリデーション

血液(血漿や血清)、尿、便、各種臓器など様々なマトリックス中の医薬品及び代謝物の定量法について、分析法バリデーション試験を実施します。ここではLC/MS/MSを用いた時のバリデーション評価項目を紹介します。

分析法の予備検討

お客様からの情報、化合物の物性や安定性、文献に基づいて、分析方法をトレースあるいは 開発します。 分析条件の検討 (前処理法や測定条件を検討し、化合物の感度を確認)

(1)分析条件の検討(前処理法や測定条件を検討し、化合物の感度を確認)
(2)選択性、検量線の直線性や再現性 (定量下限や上限)の確認
(3)マトリックス効果の評価 (夾雑物によるイオン化抑制や促進の有無を確認)
(4)キャリーオーバーの評価
(検量線上限濃度付近のサンプルを測定後、キャリーオーバーの有無を確認)
(5)クロストークによる影響
(6)多成分同時分析の場合、予測される濃度範囲を考慮し、各成分に適した測定条件を検討

適用する基準

分析法バリデーション試験は以下の省令やガイダンスに従います。

厚生省令第21号「医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令」
(平成9年3月26日,一部改正 厚生労働省令第114号 平成20年6月13日)準用
「トキシコキネティクス(毒性試験における全身的曝露の評価)に関するガイダンスについて
(平成8年7月2日薬審第443号)」準拠

フルバリデーション

選択性
検量線
定量下限
再現性(日内,日間)
回収率
凍結融解安定性
短期保存安定性
長期保存安定性
オートサンプラー内安定性
標準原液・内標準原液安定性
標準溶液・内標準溶液安定性

ご要望に応じて実施

希釈の妥当性
マトリックス効果
キャリーオーバー
全血中安定性
併用薬物の分析系への影響

パーシャルバリデーション

測定機器の変更、前処理法や分析条件を一部変更、動物の系統の変更、抗凝結剤を変更する場合など。


クロスバリデーション
他の測定施設間とのトランスファーや異なる2つ以上の分析法(例えばLC/MS/MSとELISA)間の比較など。

分析機能と原理


カテゴリー

ライフサイエンス , 医薬

分類

薬物動態