07/11/2019
No.0374 円偏光二色性分析(CD)によるナノ粒子結合タンパク質の分析
タンパク質やペプチドの構造と機能には重要な関連性がある。当社では、信頼性基準に基づいて二次構造の評価や確認試験を受託している。分析例として、円偏光二色性(CD)による抗体の二次構造解析及びナノ粒子に結合したタンパク質の解析について紹介する。
抗体の二次構造解析
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得られたCDスペクトルを解析することにより二次構造の含有割合を算出
【解析結果】
αへリックス:0 %
βシート:94 %
βターン,ランダム:6 %
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ナノ粒子結合タンパク質の構造解析
CDにより、ナノ粒子結合タンパク質の構造情報を取得可能 |
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【解析結果】
αへリックス:44 % その他:56 % | 【解析結果】
αへリックス:91 % その他:9 % |
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主な測定要件
必要試料量(タンパク質、ペプチド)
250~200 nm: 0.2 mg/mL、0.5 mL(1 mmセル)
310~250 nm: 0.5 mg/mL、2.5 mL(10 mmセル)
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溶媒について
測定波長に吸収を持たない溶媒が適している。
防腐剤(アザイド等)は測定の妨害となる。
PBS、トリス等は問題ない。
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カテゴリー
ライフサイエンス
分類
診断薬・検査機器・バイオセンサ, タンパク質, 抗体, ペプチド合成