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09/30/2015

No.0265 LC/MS多変量解析による試料間差異成分の特定・網羅的解析

異常ロットなどの効率的かつ的確な原因解析手法として、クロマトグラムの多変量解析が知られている。LC/MSで検出された膨大な有機成分を多変量解析により統計的に処理し、構造解析することで、試料間の差異成分を特定することができる。

●LC/MS多変量解析の流れ

 
 
●多変量解析の適用例(バイオマス試料:リグニン分解物の有機成分の差異解析)

解析データ例① 試料間差異成分の抽出

 

解析結果の一例(Volcano Plot)


解析データ例② 複数試料の分類

主成分(PCA)3Dスコアプロット


●多変量解析で可能なその他の解析例

・異常ロットで特徴的に検出される成分(劣化指標)の探索

・各種処理で特徴的に増減する成分の探索(変動解析)
・HPLCで差が見いだせない微量成分の試料間比較
・複数試料の分類と特徴的な成分の抽出       など

従来(手作業による解析)では取りこぼしがあった成分も含めて、統計的な序列をつけた網羅的な解析が可能!

※バガス試料提供:三井製糖株式会社


分析機能と原理


カテゴリー

材料・素材

分類

有機材料・化成品