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10/28/2021

No.0516 量子化学計算技術を用いた色素分子の吸収波長の予測

量子化学計算は分子構造の特定や、分光スペクトル予測、化学反応経路探索等、様々な物性解析が可能となるシミュレーション技術である。今回は、量子化学計算の予測性能を示すため、18個の色素分子の吸収波長を計算した。その結果、計算値と実験値との良好な相関が得られた。

P02085.pdf
Hartree-Fock法: 分子軌道法を用いた量子化学計算の基礎理論
Hartree-Fock方程式を、右のSCF反復に基づいて数値的に解法

色素分子における吸収波長のシミュレーション

   計算対象とした分子と吸収波長の計算値一覧
 
 
  
  
           計算値と実験値の相関


*交換相関汎関数は其々の分子に対して、実験値の再現性の良いものを選択。
       
吸収波長の実験値の文献:
[1] http://www.photochemcad.com/homepage.php
[2] M. Taniguchi and J. S. Lindsey, Photochemistry and Photobiology 94, 290 (2018).



カテゴリー

自動車, IT機器, 材料・素材, ライフサイエンス

分類

高分子材料, 有機材料・化成品, 着色・変色