10/07/2014
No.0194 結晶多形の評価
医薬品の結晶多形評価には様々な分析手法が利用される。結晶多形評価に用いられる各手法の特徴を紹介します。
X線回折
粉末X線回折により多形の判別、結晶化度算出、結晶構造解析と組み合わせ、単相であるかどうかが確認できる。
フロセミドの粉末X線回折パターン
熱分析
DSCによる多形の判別の他、TGやTG-MSにより凝多形(溶媒和結晶)、熱分解物に関する情報が得られる。
バルビタールのDSCチャート
赤外分光・ラマン分光
結晶多形によるスペクトルの変化を利用して多形判別が可能。比較的微量で測定可能。
フロセミドの赤外吸収スペクトル
ファモチジンのラマンスペクトル
固体NMR
スペクトルの違い、緩和時間の違いから判別が可能。
13C、15N、23Na、31Pなどによる測定・評価が可能。
ファモチジンの13C固体NMRスペクトル
分析機能と原理
カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬
分類
構造決定・特性解析