02/19/2016
No.0292 医工連携分野における分析評価技術
医療と工学の連携(医工連携)が期待される中、高性能化や小型化された医療材料・機器の開発が進んでいる。当社が材料や電子デバイス分野で培った分析評価技術を活用して、先端医療を支える医療材料や医療機器、さらには今後期待されるバイオメディカルLSIの研究・開発を支援する提案が可能である。
●先端医療機器と分析評価技術
各種医療機器に要求される特性と主な分析項目
医療用X線診断装置に用いるX線検出器用蛍光体の分析項目と手法。縦断面・横断面での2次元的なイメージ分析が可能
●バイオメディカルLSIの研究・開発を支える分析評価例
研究・開発ステージ
プロセス最適化に有用な分析例-水中AFM-
ポリ-L-リジンコート層の均一性は、細胞接着性や細胞特性に影響を与えると考えられる。プラスチックディッシュとSiNx膜上にコートした試料について、水中AFM観察を行った。
プラスチックディッシュ上コートの観察像
SiNx膜/Si基板上コートの観察像
・ プラスチックディッシュ上に比べてSiNx膜/Si基板上では、コート層が均一であることが分かった。
デバイス構造の分析例-断面SEM/EDX-
バイオメディカルLSIは高い信頼性が要求される。デバイス構造における良品解析(初期不良の有無などの調査)を行うことは重要である。
断面SEM/EDXを始めとして、各種分析手法の適用によりデバイス構造における不良の有無を調べることができる。
イオンセンサー用途バイオメディカルLSIの外観と断面SEM像
断面SEM像(拡大)、EDXスペクトル
※試料提供:豊橋技術科学大学 澤田教授
カテゴリー
ライフサイエンス
分類
診断薬・検査機器・バイオセンサ