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01/28/2023

No.0641 ここまでわかるUV硬化性接着剤の組成分析

工業材料は一般的に複数の成分から構成されている複雑な混合物であり、そのような材料中の含有成分の化学構造を明らかにすることは、材料の特性を知る上で重要である。しかし、接着剤等の有機材料中には、様々な化学構造、分子量、極性等の化合物が存在し、その種類も無数にあることから、構成成分の定性分析は容易ではない。 有機材料の組成を明らかにするためには、試料や目的に応じて適切な前処理方法を選択して分離し、各成分について種々の分析手法を組み合わせて解析することが重要である。

ここでは、UV硬化性接着剤について、適切な前処理方法を選択して分離し、各成分について種々の分析手法を組み合わせることで、試料の組成を明らかにした例を紹介する。


P02092.pdf
分析フロー
硬化を避けるため、UVカットランプのもと分析を実施。
 


 極性の違いで分離することで、構成成分を大きく分けられる。

GPC分取


 
 分子サイズの違いでも分画することで、構成成分をさらに分けられる。

UV硬化性接着剤の組成分析結果


カテゴリー

自動車, 電池, IT機器, 材料・素材, 半導体・実装, ライフサイエンス

分類

太陽電池封止材, 有機ELディスプレイ, 高分子材料, 有機材料・化成品, 複合材料, 有機トランジスタ, 実装・パッケージング, 医療機器・医療材料, 再生医療/培養装置・培地・試薬