10/06/2014
No.0193 リアルタイムPCRによるバイオ医薬品の残留宿主細胞由来DNAの定量
バイオ医薬品に混在する可能性のあるものとして、目的物質由来及び製造工程由来の不純物がある。また、製造工程由来の不純物として、宿主細胞由来核酸が残留、混入する可能性がある。当社では、バイオ医薬品の宿主細胞由来の残留、混入DNAの抽出、リアルタイムPCRによる定量解析について、信頼性の基準に対応した受託サービスを行っている。
分析手順とバリデーション項目
分析手順 | | バリエーション項目 |
試料 | | ・直線性 |
↓ | | ・回収率 |
残留DNA抽出 | | ・精度 |
↓ | | |
リアルタイムPCR | |
|
直線性
検量線の精度(n=3)
検量線の精度(n=3)
濃度
(pg/reaction) | 平均 | 標準偏差 | 精度(%) |
3000 | 3420 | 46.7 | 1.4 |
300 | 311 | 5.92 | 1.9 |
30 | 26.0 | 0.392 | 1.5 |
3 | 2.59 | 0.0847 | 3.3 |
0.3 | 0.279 | 0.0229 | 8.2 |
0.03 | 0.0366 | 0.00214 | 5.9 |
分析法バリデーションを確認した結果、0.03 pg~3000 pgまで良好な直線性と精度が得られた。
回収率および精度
濃度
(pg/mL) | 回収率(%) | 精度(%) |
500
500
500 | 63.7
70.2
70.7 | 5.7 |
CHO細胞用培地100 µLにCHO Control DNAを50 pg添加し、残留DNAサンプル調製キットを用いて抽出、10 µL(10 pg相当量)を定量した。
カテゴリー
ライフサイエンス , 医薬
分類
薬物動態