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10/03/2014

No.0163 自動車排ガス触媒のTEM観察

TEMによる構造解析やSTEMによる組成分析は、触媒担体、あるいは保持されている金属について、微小部での結晶構造、元素分布を知る上で非常に有用な手段である。

CeO2/ZrO2固溶体は高温還元処理により優れた酸素貯蔵能を示す。その性能向上の指針の一つとして、粒の微細化が考えられる。ここでは粒粗大化抑制のため、CeO2/ZrO2固溶体に対し非固溶であるMgOを添加したサンプルについてSTEMによる粒界界面での分析例を示す。


STEMによる粒界界面での分析例

STEMによる粒界界面での分析例


CeO2/ZrO2固溶体の結晶粒界を観察した像である。界面に微粒子状の偏析成分が認められ、矢印に沿って行った線分析の結果から、偏析成分はMgであることが分かる。




分析機能と原理


カテゴリー

自動車, 環境, 材料・素材

分類

排ガス・排ガス触媒